田舎のお祭りのにぎわいと少子化と親心

公開日: : 最終更新日:2015/09/06 ライフログ, 子育て ,

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日本で少子化が騒がれて久しいわけですが、地方に住んでいるとその変化を生々しく肌で感じることが多いです。
自分の通っていた小学校が、今では教室が空き部屋だらけだったり。
学校の運動会に行くと子供の数より高齢者の数が3倍くらいいたり。

そして地域のお祭りの中でも、その少子化の影響を受けていることををリアルに感じるのが、町内会の子どもがほんとに少ないということ。

お祭りといえばやはり主役は子どもたちなわけで、子どもたちがワイワイと賑やかに騒ぐのが活気につながるもの。
そんな中、子どもたちが激減している地方の小さなお祭りはいろんな工夫を凝らさないと存続が難しくなっているのです。

たくろーど(@tkroad)です。こんにちわ。

となり町のお祭りに、我が家の小学生の子どもを参加させています。
豊作を祈願するいわゆる「秋祭り」というもので、山車をひきながら太鼓や笛で祭ばやしを奏でて町中を練り歩くスタイルです。

お祭りっていうのはやはり、観るよりも参加する方が何倍も楽しいもので、地元ではない隣町の祭りでも、子どもたちは喜んで参加したがるものだったりします。

子どもが少ないからよその町の祭りにも参加できる

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子どもが多かったひと昔前は、太鼓や笛の奏者は町内会の中でも上手な子が選抜され、そうでない子はいわゆる補欠扱いだったようです。

ところが、めっきり子どもが少ない最近では、お祭りに参加するための子どもの人数も町内会からだけでは足りないという現実。
そういった経緯から子ども会を通じて参加の募集があり、うちの子も参加したがっていたので参加させました。

学校や学年が違くても、子どもたちのことなのでお祭り前の毎日の太鼓の練習ですぐに仲良くなるもの。
最初は知らない子の中に入ってずーんとしてたうちの子も、数日でキャッキャと一緒に賑やかに遊んでいました。

時代の変化を受け止めて「やめる」っていう選択肢も

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合理的な考え方でいって、地方の少子化や人口減少は避けられないのだから、お祭りへの参加や開催自体を「やめる」っていうのも選択肢として考えられるわけです。
でも、やはりそこは地域の方々がなんとか存続させる方法を考えます。

町内会の御意見番的なご高齢の60代〜70代くらいの監督世代は、自分たちが今まで築いてきた歴史と文化を「やめる」ことはありえない。

40代〜50代くらいの実務と調整を担う町内会の管理職的な世代も、自分たちの代でこの催しを「やめる」という決断はできないので、他地域への呼びかけなどいろいろな苦労はあるけれど「存続させるための方法」を模索する。

20代〜30代くらいの若い世代は、少ない人数ながら自分たちの子どもたちにもこの文化を引き継がければならないという思い。

そんな世代を超えた歴史のつながりが、他地域からの参加もウェルカムな空気を作っていて、「来年もまた参加してね」「今度はお友達も連れてきてね」というような地域を超えたコミュニテイになっているのです。

いわば「〇〇町内会がお祭りに出る」のではなく、「〇〇町内会の法被(はっぴ)や浴衣を来たチームとしてお祭りに出る」といった感じ。
 
 

正直、ぼくも初めて子どもを参加させるまでは、「子どもが足りないのなら無理に続けることもないんじゃ。。。時代の流れなんだし」と考えていました。

でも実際にそんなウェルカムな空気の隣町のお祭りに参加してみると、自分の子どもたちもとっても楽しんでる。
来年もまた子どもたち連れて来てくれよ、と頼りにしてくれる。
一緒にお酒を飲みながらワイワイ楽しくお祭り騒ぎしてくれる。

こんなふうに、地方の中でも「継続させるための工夫」をこらすと、少なくなる人口や少子化の中でも続けていけるんだなっていうことを身をもって体験したわけです。

おわりに

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お祭りっていうのはやっぱりワイワイ楽しいもの。
田舎のお祭りはなんか少し、閉鎖的で排他的な地域密着のコミュニテイっていうイメージがあったのですが、時代の流れとともにそんな古い慣習は「いまはやり」ではないんだなって感じました。

しかもそれを身を持って教えてくれたのは、隣の町の何十年も祭り山車を作ってきたり、太鼓や笛をずっと指導してる、70歳を超えるような大先輩のおじいちゃんたち

古い慣習のイメージをもってたのはこっちの方なんだなってちょっとだけ恥ずかしい気持ちになりながらも、とびっきりの笑顔で隣町のお祭りに参加している我が子を見ながら「来年も来よう」と思った、たくろーど(@tkroad)でした。(・ω<)
 

 

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