消費税の増税と店頭表示価格に違和感があったので計算して見たら案外おもしろい発見があった話
2014年4月に消費税が上がってからスーパーや百貨店なんかで買い物する時に、毎回妙な違和感を覚えます。
増税前と違って、価格表示が税引き前価格で表示されているのです。
そしてこれが、ただ消費税分3%の支払額が増えただけのような気には、どうもならないのです。
増税前 198円(税込)→増税後 198円(税別)
同じ商品がこのように価格表示されていたら、これ高くなったのか安くなったのかちょっと悩むわけです。
増税から約一ヶ月。
最近買い物の時に、なんか違和感があるのです。
増税前と違って最近は、店頭表示価格が税抜き表示のお店が多いのです。
実際に価格表記は、「税込」だろうが「税引き」だろうが、自分が値段を見て買う商品は、自分で納得してお財布からお金を支払うので、その辺についてはとくに問題はないです。
驚くのが、以前は1,000円(税込)で売られていたものが、1,000円(税別)で売られているときの、なんか不思議な感じ。
これはほんとうに、消費者にとって3%増税分の負担以上に、多くを支払っているような不思議な感覚になります。
3点で4,500円ですよ!の商品が税別だったりするときの違和感
先日シャツとネクタイを買ったときのこと、紳士服屋さんではよく見かける制度「1着1,980円だけど2着だと3,000円、3着だと4,500円」の制度で、シャツとネクタイを1個ずつ買いました。
お会計は、2点で本体価格が3,000円。+消費税で240円。
すごく当たり前だし、いいんですが、ここがなんか違和感があるところなんです。
セールの価格設定とはいえ、いつもやってたこの価格表示方法。
「実質は単価が値上がりになっているのでは? 」と、なんだか思っちゃうわけです。
<増税前>
「1着1,980円だけど2着だと3,000円、3着だと4,500円」ルールで2着買うと、
支払価格:1,500円×2=3,000 ←ここがお財布から出る
(内消費税=143円
(内本体価格=2,857円
<増税後>
「1着1,980円だけど2着だと3,000円、3着だと4,500円」ルールで2着買うと、
本体価格:1,500円×2=3,000
プラス消費税=240円
支払価格=3,240円 ←ここがお財布から出る
なにに違和感があるかというと、増税前も増税後も同じ価格を表示するのが通例な商品が、実際は同じ価格表示あることで実質値上がりしているっていう感じ。
これは、小売店でも原料価格の値上げなどあると思うので、別に批判するわけではないです。
この表示方法の意味をよく考えないと、レジで支払いをするときになんだか違和感が湧いてきちゃう。
いつもどおりの感覚でお買い物していると、なんだか不思議な、「多く支払わされたような感覚が湧いてくるっていうことを理解する」のが必要です。
家電屋さんの表示によくある「9,800円」にも注意が必要
家電屋さんではよく「9,800円」という価格設定がなされます。
そしてここでも、増税前と増税後で、本体の価格が変わっているので、そのあたりをしっかりと認識しておく必要がありそうです。
「2,3ヶ月位前に1万ちょっとで買ったなあ」っていう記憶の外付HDD
家電屋さんのチラシには「9,800円」の記載が。
「お、ちょっと安くなったんだ」という感覚になります。
そしてここで、よくよく本体価格と消費税、支払価格を計算してみると
<増税前>
「外付HDD セール 9,800円!」を買ったときは、
支払価格:9,800円 ←ここがお財布から出る
(内消費税=467円
(内本体価格=9,333円
<増税後>
「外付HDD セール 9,800円!」を買うときは、
本体価格:9,800円
プラス消費税=784円
支払価格=10,584円 ←ここがお財布から出る
となるのです。
増税が悪いとか、便乗値上げだとか、そういうことを言いたいのではなく、価格の表示方法が変わったという認識と、実際にお財布から出て行く金額を、考える習慣っていうのを持っておかないと、お買い物のとき頭の中がモヤモヤするかもしれません。
消費者に必要なのは「値覚え感覚」
この価格の表示方法が変わったことで、増税前(以前)までの価格と増税後(現在)のこの商品っていくら値段変わったのかな?
っていうのを、やはり体感的に覚えておくと、お買い物のときに便利です。
とくに価格の変化の比較も大切ですが、「あの店は増税後に便乗的に値上げしたけど、こっちの店は本体価格据え置きだな」なんていうことがわかると、これから買い物するときも信頼できるお店を選ぶことができます。
レシートや買ったものリストは、スマホやiPhoneのアプリで簡単に撮ったりスキャンできたりするので、そういったツールを有効に活用するのも便利です。
Zaim Inc.
価格: 0円
posted with sticky on 2014.4.28
おわりに
いち消費者としては消費増税は手放しで喜べるものじゃないです。
でも価格表示をじっくり眺めてみると、面白い発見もあります。
まとめると、
- 価格表示の変更で消費税以外にも本体価格が変わっているモノやお店がある
- 980円、1,980円、9,800円などの広告でよく使われる価格設定は注意深く計算するといろいろ面白い
- 普段からモノの値段を記憶したり記録していると新しい発見があるかも
増税された分が適切に、明るい日本のために使われるといいですね!
たくろーど(@tkroad)でした。(・ω<)
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