夏休みに子供と読みたい名作絵本「ペツェッティーノじぶんをみつけたぶぶんひんのはなし」

公開日： 2014/07/25 : ライフログ, 子育て book, ライフログ, 習慣

たくろーど（@tkroad）です。こんにちわ。

小学生の子どもが図書館から借りてきた絵本を、じっくりと親子で考えながら読む。そんな夏の夜を過ごしています。

スイミーやフレデリックなどで有名なレオ＝レオニの作品、「ペツェッティーノ」。
周りと比べるとあまりにちっぽけなペツェッティーノが自分を見つめ直す。
「ぼくはぼくなんだ！」
と最後に自分を発見できる。
子どもと一緒に人生を考えるふかーいお話です。

この絵本、すんごくシンプルなんですが奥深く、人間の心理や世間っていうものをとてもものがたっていて、親子共々「うーむ」と唸りながら読みふけっておるわけです。

ペツェッティーノ―じぶんをみつけたぶぶんひんのはなし

ペツェッティーノのはこんなお話

自分はあまりにもちっぽけで。
まわりのみんなは、大きくて思い切ったことができる。

ペツェッティーノは、自分は誰かの体の部品の一部なんじゃないかって思うようになる。

いろんな友達に、「ぼくはあなたのぶぶんひんですか？」と聞いてまわる。

「はしるやつ」や「つよいやつ」、「かしこいやつ」という名前の友達たちは、みんな謙虚にペツェッティーノに話す。
「ぶぶんひんがたりなかったらはしれるもんか」
「ぶぶんひんがたりなかったらつよくなんかないさ」

彼が「はしるやつ」
速そうです。

彼が「つよいやつ」
強そうです。

彼が「かしこいやつ」
賢者の風格です。

そしてペツェッティーノは、「かしこいやつ」に教わり、自分を探すために「こなごなじま」へ向かうのです。

そして「こなごなじま」で岩につまづいて粉々になってしまうペツェッティーノ。

そこであることに気づいたのです。

「じぶんもみんなとおなじでぶぶんひんがあつまってできている」と。

「ぼくはぼくなんだ！」と。

みんな不安に思ってることは、実は大したことじゃない

平仮名ばかりで絵がたくさんある絵本ですが、ひじょーに奥が深い。

クラスの友達の中で、足が早い子、サッカーの上手な子、勉強が得意な子、絵の上手い子。
みんな違っても、みんなそれぞれ「自分」なんだよっていう話を、小学生の娘と話しながら、親である自分にも言い聞かせてみたり。

会社とか組織の中にいると、あまりに自分がちっぽけに感じることも多いわけですが、そんな自分を作り出している要素もまたたくさんあるわけで。
そんなぶぶんひん（要素）で出来ている自分たちが、大きな会社や組織を動かすぶぶんひん（要素）なんだなあっていう、当たり前なんだけど気づきにくいことを学ぶことのできるステキなお話です。